どっかの占い師のひとりごと(한국어 공부중)

占い師という職業で食べている人間のひとりごと

紀伊勝浦への旅行②

ここからはかなりスピリチュアル要素が高くなります。自宅からは特急に乗り小田原へ出て、そこから新幹線でまずは名古屋を目指しました。久々に乗る東海道新幹線はやはり速いな、という印象で名古屋までは小田原からだと1時間。あっという間です。

 

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途中、車窓からは夏の富士山が少し見えました。しかし楽しいはずの新幹線でも私の心はまだ緊張し、なぜか「古い今までの自分や過去が消えていく」という、何とも言えない気持ちに押し潰されそうで、じんわりと涙が出るほどでした。

 

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名古屋に到着し、次の日に那智の滝へ行く用の長めの靴下を買い、古い喫茶店でサンドイッチを食べてからは更に緊張しながら特急南紀に乗り込み、紀伊勝浦を目指しました。

 

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名古屋から紀伊勝浦までの所要時間は約3時間45分。その間、少しでも眠れたらよかったのですが全く眠れず手帳に今回の旅へ出る経緯を書き綴る時間にしました。

 

電車は三重県の市街地を抜け、山深い地域を走り抜け、尾鷲が近づくと海が見えてきました。ぼんやりと海を眺めていると、神奈川の海とは何か違う気持ちの良さや、昔ながらの生活がまだそこにはあるノスタルジックさを感じ、少し緊張が解けました。

 

それにしても旅に出て、こんなにも表現しにくい感情を感じ続けたのは初めてで、一体私はどうしてしまったのだろうか…と何度もため息をつきました。

 

ようやく紀伊勝浦に到着し、駅から出ると神奈川よりも涼しく清々しい風がお出迎えをしてくれました。

 

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しかし私の感想はここまで来たくせに「ああ、来ちゃったんだな…」と諦めの悪い子供みたいな状態で、歩いて10分程の宿へと向かいました。

 

宿の部屋からは海が目の前に見えて、ずいぶんと遠くまで来てしまった…と、まだぼんやりしていました。こんなんじゃいけないな…と食事の時にビールを飲み干してみましたが、実際には宿のご飯が美味しすぎて感動しっぱなしで、まるでここに来た私に祝膳を用意して頂いたように感じました。

 

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ふとレストランの窓から外を見ると美しい夕暮れの景色が広がっていました。

 

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かたわれ時。これは映画「君の名は。」で出てきた言葉ですが昼と夜とが重なる時間をさし、陰と陽の交わり、ツインソウルの表現とも重なります。今回、呼ばれた那智の滝は御祭神が滝なのですが、滝をつかさどる神様は「瀬織津姫」です。

 

そして瀬織津姫の夫とされている饒速日命龍神(白龍)と言われています。この二神に導かれての旅だったのです。

 

実は私自身はツインソウル的なものに関してはかなり懐疑的でそもそもスピリチュアルより現実を重視する考え方でした。しかし、あの美容室の後から不思議なことばかりが起こり、目に見えない何かが、目に見えない存在たちの言葉やこのツインソウルについても「ある」ということを嫌でも私に信じさせる出来事が続き、ついに私が降参したのです。

 

なので、神様のことや聞こえたことなども書きますが、これはリアルなことだったので驚きつつもそれを受け止めて今に至る私の変容の記録でもあります。

 

そして、私の泊まった部屋の名前は「登美」。饒速日命がとある文献で妻にした方の名前が「登美夜比売」。長髄彦の妹とされていますが、謎の人物です。夜が美しく登る…まさに陰の時間を指すことから、これも瀬織津姫の別名だったのでは、と思いました。

 

意味深な部屋に泊まり、朝を迎えるのでした。

 

つづく