どっかの占い師のひとりごと(한국어 공부중)

占い師という職業で食べている人間のひとりごと

紀伊勝浦への旅行④

熊野古道と調べるといくつものルートが出てきますが、今回私が通ったのは大体20~30分で歩ける大門坂のルートでした。

 

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緩やかに下る石階段を下りて行くのですが、大木に囲まれた道は、朝なのに薄暗く、木漏れ日がこの世のものとは思えない美しさで、終始ため息がこぼれました。

 

苔に覆われた石階段は形もサイズもバラバラで、慎重に踏みしめないと転んでしまいそうで、簡単に下って行けると思っていましたが、なかなかの悪路でした。しかし、朝で誰もいなかったのでマイペースに階段を下りることが出来たのは良かったです。

 

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参道って「産道」だな、と、ふと思いました。熊野古道はまるで、あの世とこの世にかかる産道のようで、あの世からやってきた私がまさに今、産道を通ってこの世に再誕するように感じました。

 

私の息遣いだけが響き、私だけが歩く、そんな不思議な空間。

 

しばらくするとようやく出口である樹齢800年の夫婦杉が見えてきました。後で写真を見て驚いたのですが、夫婦杉の間に不思議な光が差し込み、まるでポータルのようになっていました。

 

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夫婦杉を通り抜けたとき、二組の老夫婦とすれ違い「おはようございます」と挨拶をしました。なんだかとても幸せそうで、歳を重ねてもこうやって二人で山を登ったりしたいな、と思いました。

 

不思議な不思議な生まれ変わりを体験して、この世に戻ってきた私は、電車の時間までお昼ご飯を食べることにしました。

 

那智勝浦はビンチョウマグロの水揚げで有名だそうで、海鮮料理のお店を選びました。アットホームなお店「竹原」さん。名物のマグロ定食が本当に美味しくて、こんな美味しいマグロ食べたのは初めてで感動しました!

 

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あまりにもマグロが美味しかったので近くの、にぎわい市場に寄ったら脇口水産さんで「もちビンチョウマグロ」を全国発送してくれると聞いたので、実家にたんまり送りました(笑)

 

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後で聞いたら「こんな美味しいマグロ、初めて!」と両親ともに感激していました!良かった!

 

さて、那智勝浦の旅ももう終わりに。

 

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特急南紀に乗って名古屋へと帰っていきました。電車の中では疲れていたので少し寝たのですが、それよりなによりハードな階段で脚を痛めてしまい、ヨロヨロしながら名古屋から新幹線に乗り換え、また神奈川へと帰還しました。

 

私はこの旅をする前から不思議なことが起こりはじめ、スピリチュアル嫌いな私の世界が180度変わってしまいました。

 

なぜスピリチュアルが嫌いになっていたか、というと一時期物凄く傾倒して見事に裏切られた過去があったからでした。今思えば、それは私の魂がまだまだ未熟だったのだと分かります。

 

摩訶不思議な世界は楽して生きられる魔法だと思っていましたが、本当のスピリチュアルは嫌な自分の側面すらも認めて向き合いながら統合していく中で見えてくる世界なのだと知りました。

 

私はとても臆病で、色んなことから逃げてきました。そして人を愛することからも逃げてきました。それは本当に人を愛してしまったら別れの痛みに耐えられない、と恐れていたのです。

 

だからこそ、別れを経験したときにこの世の終わりかのように苦しみました。しかし、それは私が恐れを抱えていることを知り、そんな自分すらも認めて「大丈夫だよ」と抱きしめることが一番必要なのだ、とこの別れを通して学びました。

 

今、自分が約一年の苦しみを乗り越えて、また立ち上がったときに見えた世界は別れすらも宇宙の愛だったと知ることが出来ました。

 

紀伊勝浦への旅行で私は瀬織津姫饒速日命という不思議な神様と交流し、自分自身の統合をさせてもらった、いや統合を助けてもらった、そんな気がします。瀬織津姫饒速日命からは今もメッセージを受け取っているので、少しずつでもまたお伝え出来たら、と思います。

 

人生を変える、そんな旅を経験した記録でした。